
拝啓
皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、この度第17回日本救急医学会中部地方会学術集会の大会長に任命され、平成26年11月29日土曜日山梨県甲府市で開催させていただく事となりました。会場は山梨大学甲府キャンパスを使用する予定でございます。
我々山梨大学医学部救急集中治療医学講座は、県立中央病院救急救命センターと並び県下の3次応需の救急患者を引き受ける急性疾患最後の砦として責任を果たしております。近年では病院をあげ地域の2次救急体制に加わり、重症から軽症まで救急医療における活動の間口を広げて参りました。そのなかで昨今の救急利用を取り巻く問題点にも直面し、皆様と同じく改善に向けて努力を重ねている所です。また重症救急患者に対する診療技術は多方面で進化を続けており、我々は特定機能病院として救急医療の進歩を諮る役割があると考えております。
私は本学術集会のテーマを「救急医学の新たな夜明け〜次なる頂へ〜」といたしました。このテーマには、救急医学を取り巻く社会環境への対応や重症救急患者に対する診療技術が踊り場にさしかかりつつある様に見えるもののまだまだ進歩の余地が充分にあり、我々はその先を目指して進んで行かなければならないという思いを込めております。私としましてはこの学会を成功裡に終わらせ、中部地方における救急医療の進歩へ少しでも貢献したいと考えております。
ご存知の通り本学会の特徴は、医師だけではなく救命士や看護師も多数参加するところにあります。本学会を通じて中部地方の救急医療が活性化されれば良いと考えております。多数の演題、御参加を御待ちしております。
敬具
会長 山梨大学医学部 救急集中治療医学講座
松田 兼一